1973Xは、1966年から1968年にかけて生産されて非常に好評を博した18W、2チャンネル、オールバルブの2×12”コンボ、1973の正確なリイシュー版です。オリジナルと同様、1973Xは手作業ではんだ付けしたもので、Valveで駆動するトレモロが特長です。また、EL84パワー管を搭載したカソード・バイアス方式のアウトプット・ステージは、ネガティブ・フィードバックがありません。チャンネル2つの設計は、チャンネル1はボリュームとトーンのみ、トレモロ・チャンネルはボリューム、トーン、スピード、センシティビティと、シンプルかつ効果的です。ワット数が低めの1973Xのパワー管は、より高出力のアンプより早くオーバードライブします。そのため、1973Xは低めの音量でもハーモニー豊かでレスポンスの良いビンテージ・マーシャル・トーンを生み出します。これはスタジオ・ワークに最適で、ライブ・サウンドもコントロールしやすくなります。とはいえ、音量を最大にした時のパンチ力は、かなりのものです。オリジナルの1973コンボに使用されていたT1221/67グリーンバック・スピーカーは年月とともに成熟し、サウンドがやわらかくなりました。1973Xに搭載された特製の12”セレッションG12M-20グリーンバックは、60年代風のビンテージ・サウンドの味わいを出すためにエイジングされています。