アンプの用語集

全般

アース (Earth):グラウンド、接地とも呼ばれます。アースを適切に取ることで不要なノイズを低減し、製品の安全性を高めます。

キャスター (Castors):本体の底面にある小さな車輪。本体をより簡単に移動させることができます。

キャビ (Cab):スピーカーを収めた「キャビネット」を指す略語です。

コンボ (Combo):アンプ部とスピーカーを搭載したキャビネット部とで構成される、一体型のアンプです。

スピーカー・レベル(Speaker level):パワー・アンプで増幅されたオーディオ信号です。スピーカー・ケーブルによる安全な信号伝達が必要です。

プリント基板 (PCB):自動化された工程で製造される、回路がプリントされた基盤を指します。

フレット (Fret):本体の前面を覆う素材のことです。様々な色やデザインがあります。

ヘルツ(Hz)/キロヘルツ(kHz):周波数の単位です。1キロヘルツは1,000ヘルツに相当します。

ポイント・トゥ・ポイント (Point-to-Point):人の手作業による配線を用いた回路基板の製造方法です。

ライン・レベル (Line level):アンプで増幅される前のオーディオ信号の中で、最も強い種類のものを指します。

楽器レベル (Instrument level):マイク・レベルとライン・レベルの中間の強さで発せられるオーディオ信号の電圧です。

周波数/周波数特性 (Frequency / frequency response):ある音源から1秒間に発せられる波の数のこと。周波数特性(周波数応答)は、入力の周波数に対する出力(音圧レベル)の測定値です。

電圧 (Voltage):回路に電流を流す、電源からの圧力のことです。単位はボルト(V)です。

アンプ/エフェクター

FDD:Frequency Dependent Dampingの略で、真空管アンプの音と挙動を再現する特別な技術です。よりタイトで輪郭のはっきりしたサウンドになります。

FX:音楽で用いられる音響効果や楽器のエフェクターの別称です。

FXループ (FX loop):アンプからエフェクターへ信号を送り、再びアンプへ戻す仕組みです。対応するアンプには、センドとリターンの端子が付いています。

MIDI:Musical Instrument Digital Interfaceの略。MIDI楽器はコンピュータなどと情報をやり取りでき、アンプの操作を行うこともできます。

イコライザー(EQ):オーディオ・システムの周波数特性を通常は低音域または高音域の周波数を抑える操作をする処理のことです。周波数特性は、アンプがギターからの入力音をどれだけ忠実に再現するかに影響します。
ベース (Bass):人間の可聴域のうち、低い音域にあたる周波数をもつ音です。
ミドル (Middle):人間の可聴域のうち、中間の音域にあたる周波数をもつ音です。
トレブル (Treble):人間の可聴域のうち、高い音域にあたる周波数をもつ音です。
プレゼンス (Presence):トレブルよりさらに高い音域を強調する機能です。
レゾナンス (Resonance):ベースよりさらに低い音域を強調する機能です。

オート・ワウ (Auto Wah):「ワウ (Wah)」の項参照

オーバードライブ (Overdrive):真空管のゲインを上げたときに得られるような歪み、またはその効果を得られるエフェクターです。

クランチ (Crunch):若干の歪みがある音色です。「軽めのオーバードライブ」とも表現されます。

クリーン・トーン (Clean tone):歪みのない自然な音色です。

ゲイン (Gain):プリアンプへの入力レベルを調節します。これを回すと、全体の音量が変化します。また、音色の歪みの強さにも影響します。

コーラス (Chorus):複数人で同じ演奏をする時のような、豊かなサウンドを生み出すエフェクターです。

コンプレッサー (Compressor):ギター・サウンドに対して設定値よりも大きな音量を抑えて均すことで、明瞭さを加えるエフェクターです。

サステイン (Sustain):音が減衰して消えるまでの時間、またはそれを伸ばすエフェクターです。

ストンプボックス (Stomp box):足元に置いてギターとアンプの間に接続するエフェクター=エフェクト・ペダルの別名です。

ディストーション (Distortion):ザラついた、刺々しい音色の歪み、またはその効果を得られるエフェクターです。

ティルト・コントロール (Tilt control):入力段でアンプの音色を「ノーマル」から「ハイ・トレブル」の間で調節するツマミです。Originシリーズのアンプ全機種に搭載しています。

ディレイ (Delay):入力信号を反復することで、エコー(やまびこ)効果を作り出すエフェクターです。

トレモロ (Tremolo):信号の音量にリズミカルな変化を加えるエフェクターです。

バイアス (Bias):真空管に流れる電流のことです。パワー管を効率よく動作させるために、最適な設定を行う必要があります。

バイブ (Vibe):音に脈打つような揺れを加えるエフェクターです。

バルブステート (Valvestate™):この方式を用いたアンプは、一部を除きアンプのプリアンプ部に真空管を搭載し、他の部分にはソリッド・ステート技術を使用する方式のハイブリッド仕様です。

パワーステム(Powerstem™):パワー・アンプ部周辺の電圧を下げる独自技術で、利用可能な電圧を減少させてパワー・アンプ部の電圧を調節し、出力を制限します。パワー・アンプへ送られる電圧は他の回路へ送られる電圧と分離されているため、独立して調節できます。これにより、高出力モデルでもサウンド・キャラクターを変えることなくパワー・ダウンが可能になり、ギタリストが求める音量レベルに関わらず、最適な音色と性能を実現します。

ビブラート (Vibrato):ピッチにリズミカルな変化を加えるエフェクターです。

フェイザー (Phaser):位相のずれた音を原音にミックスすることで音に「揺らぎ」を加えるエフェクターです。

フットスイッチ (Footswitch):ギタリストがコントロール部に触れることなく、足元でアンプの設定を変更するための装置です。

フランジャー (Flanger):「コーラス」をより強力にした、鮮やかで複雑に絡み合うようなサウンドを作るエフェクターです。ジェット機の唸りのような音を作ることもできます。

ヘッド (Head):スピーカーを除いたアンプ自体を指す言葉です。

マイク・レベル (Mic level):オーディオ信号の中で最も微弱な種類の信号を指します。プリアンプ部で増幅されることによって、初めてライン・レベルまで信号の強さが引き上げられます。

マスター・ボリューム (Master volume):最終的な音量を調節します。

リバーブ (Reverb):大きな、響きやすい場所で楽器を演奏したときのような残響音を再現するエフェクターです。

ワウ (Wah):ペダルの開閉操作で人の声を模した泣き声のようにも聞こえる音色に変えるエフェクターです。「オート・ワウ」ではペダルを操作することなくワウ効果を得られます。

出力レベル (Output level):出力の強さを調節する機能です。「HIGH」選択時に出力の強さは最大になります。

真空管 (Valve):国によって「チューブ (Tube)」とも呼ばれます。真空管は、信号の振幅(強さ)を増幅する役割を担っています。
プリアンプ:プリアンプ段では、アンプに入力された微弱な信号を受け取り、パワー管で処理できる出力信号へと強化します。
パワー・アンプ:プリアンプから送られた信号を増幅し、出力トランスを通してスピーカーに送り込み駆動します。

キャビネット

インピーダンス (Impedance):アンプやコンボアンプからスピーカーへ接続するとき、最大限の電力伝達が可能になるような電気抵抗の数値です。単位はオーム(Ω)です。

キャスター (Castors):本体の底面にある小さな車輪です。本体をより簡単に移動させることができます。

キャビ (Cab):スピーカーを収めた「キャビネット」を指す略語です。

スピーカー (Speaker):電気の入力信号を音に変換する装置です。

スピーカー感度 (Speaker sensitivity):スピーカーの効率を示す、出力の測定値です。単位はデシベル(dB)です。

モノラル / ステレオ (Mono / stereo):モノラルでは単一の信号のみ、ステレオでは異なる2つの信号で左右のスピーカーを駆動できます。