THE HISTORY OF: JCM900

90年代の名作を再訪

“The JCM900 is awesome. It manages to do everything an amp should ever do without the need to over complicate things.”
Joe Gosney, Black Peaks

"JCM900は素晴らしい。物事を複雑にしすぎることなく、アンプがやるべきことをすべてやってのけている。"
Joe Gosney (Black Peaks)

もっと、もっと、もっと。いえ、Andrea Trueによる70年代の有名なディスコ・ソング「More, More, More」を引用しているのではありません。80年代末にギタリストが口にしていた言葉を思い出しているのです。当時人々は、より高いゲインや機能を得るために、アンプにクレイジーな(そして危険な)モディファイを加えていました。新たな時代は新たなサウンドを要求していたのです。そこでJCM®900の登場です。

1990年1月に発売されたJCM900は、伝統的なMarshallトーンはそのままに、よりハイゲインかつローノイズが特徴でした。このシリーズはもともと、1チャンネルの「Hi-Gain Master Volume MK III」と2チャンネルの「Hi-Gain Dual Reverb」で構成されていました。両アンプとも、直列式エフェクトループ、2系統のライン出力、そしてパワーを100wから50wに落とすためのハイ/ロースイッチを搭載していました。

現在、JCM900はJCM900 4100としてVintage Reissueシリーズにラインアップされています。オリジナルのハイゲインとデュアルリバーブ機能はそのままに、音色と実用性を追求した真空管アンプとして有名です。チャンネルAはクリーンからクランチへ、チャンネルBは滑らかなディストーションから灼熱のスクリームまで、よりハイゲインにドライブします。JCM900 4100は、ラック型ペダル型どちらのエフェクターでも使えるようにレベルコントロールを備えた、直列エフェクトループを搭載しています。

JCM900シリーズは、Rise AgainstのZach BlairやTim McIlrath、Stone SourのChristopher Martucci、Lower Than AtlantisのMike Duceなど、モダンなアーティストに非常に愛されています。