1966年から1968年にかけて製造され人気を集めたとてもコンパクトなコンボ・アンプです。非常にシンプルなコントロールや仕様、回路構成ながら、抜群のサウンドとフィールを誇ります。音量を上げた時のサウンドは絶品で、その表情の豊かさと音の太さに目をみはるでしょう。そして音量を下げた時の厚みのある独自のクリーン・トーンもこのアンプならではのものです。ピッキングのダイナミクスに対するレスポンスが非常に良いため、音量をディストーションに入るギリギリのところに設定すると、力強くピッキングした時には気持ちの良い歪みを生みだし、アタックを控えめにすれば美しいクリーンになります。

搭載スピーカーは、セレッションの技術者がこのアンプのためにビンテージ・スピーカーのパラメーターを調べ上げ、再現しました。コーンの素材を厳選、磁力を当時の物と一致させるなど、特別なエージングを施してリイシューされたセレッション・スピーカーは、パンチがきいていながらスムースという、このコンボのユニークなサウンドに大きく寄与しています。当時のままにValveで駆動するトレモロはかかりが良く、鮮やかで美しいビンテージ・トレモロを再現、ダイカスト製のフットスイッチでオン・オフが可能です。1974Xと同じルックスのエクステンション・キャビネット、1974CX（受注生産）を併用すればさらに厚みと奥行きの倍増した、迫力のビンテージ・サウンドが甦ります。