ペダル・ヒストリー – Part 3

Marshallのペダルは何十年もの間市場で人気を博しています。この記事では、Marshallが作ったよりモダンなペダル、Mark IIシリーズとDRP-1を紹介します。

DRP-1
1995

Mark Iシリーズは、マーシャルアンプのサウンドをペダルで再現することを目指したものでしたが、実際には独自のサウンドを提供したことが成功の要因でした。しかしDRP-1は、JCM800 2203の音色を効果的に再現したプリアンプでした。DRP-1は、マイクロエレクトロニクス技術を駆使して代表的なマーシャルのトーンとフィーリングをエミュレートしており、アンプの前に接続すれば、幅広い音色を楽しむことができました。また、PAに直接接続できるようになったり、ヘッドホン端子によって静かに演奏可能になったりと、プレイヤーはフル装備を持ち歩かずともマーシャル・サウンドを得られるようになりました。

DRP-1を気に入ってくれた人もいればそうではない人もいて、意見は分かれました。売れ行きも期待されたほどではありませんでしたが、DRP-1では、新しい技術を導入し、これまでのものとは違うエキサイティングな選択肢をプレイヤーに提供することができたのです。

MARK II
1998 – 2019

90年代後半になると、ギタリストによるペダルの使用と需要が増え、プレイヤーは自分のサウンドを完全にコントロールすることを望むようになりました。Mark IIペダルはまさにそれを可能にしました。

1998年に6台のペダルが最初にリリースされました。最初のリリースのうち、'Guv'nor II' と 'Bluesbreaker II' は、これらのペダルのオリジナルバージョンを新解釈したものでした。また、ヘヴィなディストーション「Jackhammer」、ビブラート/トレモロを切り替え可能な「Vibratrem」、幻想的なコーラス「Supervibe」、フレキシブルな「Compressor」も最初のリリースに含まれます。その後、ディレイの「Echohead」、リバーブの「Reflector」、コーラス、フェイザー、フランジャーを1つのパッケージにまとめた「Regenerator」が追加されました。

Mark IIシリーズのペダルは、手頃な価格で信頼性が高く、幅広い用途に対応するものでした。発売以来20年もの間生産されていたことがその証明であり、今後も多くのペダルボードに搭載されていくことでしょう。

以上が、1960年代から2010年代に至るまでのMarshallペダルの物語です。ここまでご覧いただき、ありがとうございました。